2月2日(水)にNHK23年朝ドラ「らんまん」の主役が神木隆之介になるとの発表がありました。
2023年春スタートの朝ドラは
【#らんまん】春らんまんの明治の世を
天真らんまんに駆け抜けた―
ある天才植物学者の物語主人公・槙野万太郎 役は#神木隆之介 さん!https://t.co/Ws9NL5xP3U
— NHKドラマ (@nhk_dramas) February 2, 2022
この発表を踏まえ「牧野富太郎って?」「どんな人物だったの?」「どんなことをしたの?」などいくつか気になったのでまとめて見ました。
- 牧野富太郎ってどんな人物なのか
- 牧野富太郎が行った研究
- 牧野富太郎の関連情報
目次
牧野富太郎は日本植物界の父と呼ばれる人物!
牧野 富太郎はこんな人物!
牧野 富太郎(まきの とみたろう)は日本の植物学者の父と呼ばれ、日本の植物界の発展に大きく貢献しました。
多数の新種の植物を発見・命名した近代植物分類学の権威者です。功績を称え牧野 富太郎が生まれた日は「植物学の日」に制定されています。日本全国をまわり野生植物だけでなく、野菜や花卉など、すべての植物を研究対象としており、94歳で亡くなる直前までに膨大な数の植物標本を作製したことでも有名です。
牧野 富太郎のプロフィール
生誕
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1862年5月22日(文久2年4月24日)
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死没
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1957年1月18日(94歳没)
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出身地
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高知県高岡郡佐川町出身
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研究分野
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植物学
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出身校
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名教館
佐川小学校(中退)
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牧野富太郎の生い立ちは波乱万丈!?
年表
1862年 高知県「佐川の岸屋」と呼ばれた商家と酒造業を営む裕福な家に生まれた。
1865年 3歳で父を亡くす
1867年 5歳で母を亡くす
1868年 6歳で祖父を亡くす。元は「成太郎」という名であったが祖父を亡くした頃、「富太郎」に名前を改名。その後は祖母に育てられました。
1872年 10歳より寺子屋へ通い始める
1873年 11歳になると郷校である名教館に入学。
1875年 名教館は学制改革により校舎はそのままに佐川小学校に変更。そこへ入学したものの2年で中退することになった。
造り酒屋の跡取りだったので、学問などは必要ないと判断したため、小学校を中退したと述べている。
1877年 しかし、15歳から佐川小学校の臨時教員としておよそ2年間教鞭をとった。
1879年 17歳になると高知師範学校の教師を通じて欧米の植物学を学び始めたそこから本草学者小野蘭山の手による「本草綱目啓蒙」に出会い、植物学に傾倒することになる。
1881年 19歳の時に第2回内国勧業博覧会見物と書籍や顕微鏡購入を目的お供を2人連れ初めて上京。
1884年 22歳の時に東京帝国大学理学部植物学教室の矢田部良吉教授を訪ねるために再び上京する。
1887年 25歳で同教室の大久保三郎や田中延次郎・染谷徳五郎らと共同で『植物学雑誌』を創刊。同年、育ててくれた祖母が死去。
『植物学雑誌』は
1888年 26歳昔から温めていた『日本植物志図篇』の刊行を自費で開始。
1889年 27歳で新種の植物を発見、『植物学雑誌』に発表し、日本ではじめて新種のヤマトグサに学名をつけた。
1890年 28歳のときに世界的に点々と隔離分布するムジナモを日本で新発見。そのことを正式な学術論文で世界に報告したことで、世界的に有名になる。同年、小澤壽衛子と結婚し、大学至近の根岸に一家を構えた。
1893年 31歳で帝国大学理科大学の主任教授となった松村に呼び戻される形で助手となる。
1900年 38歳で新しく『大日本植物志』を刊行する。
1912年 50歳から東京帝国大学理科大学講師に就任
1927年 65歳で東京帝国大学から理学博士を受ける。
1940年 退官後、78歳で研究の集大成である「牧野日本植物図鑑」を刊行
1950年 日本学士院会員。
1951年 未整理のまま自宅に山積みされていた植物標本約50万点を整理すべく「牧野博士標本保存委員会」が組織。
1953年 91歳で東京都名誉都民。
1954年 92歳の頃から病気がちになり、病で寝込むことが多くなった。
1956年 94歳で「植物学九十年」・「牧野富太郎自叙伝」を刊行。同年12月、郷里の高知県佐川町の名誉町民になる。
1957年 94歳で死去。没後従三位に叙され、勲二等旭日重光章と文化勲章を授与された。
牧野富太郎が発見・命名した植物は命名は2500種以上!!
- ムジナモ
- センダイヤザクラ
- トサトラフタケ
- ヨコグラツクバネ
- アオテンナンショウ
- コオロギラン
- スエコザサ
まとめ
牧野富太郎は裕福な家に生まれながらも小さいころから植物に興味を持ち、収集・研究・論文など日本の植物業界に多大な影響を残した人物です。そんな人物を今回はNHK朝ドラ「らんまん」で神木隆之介が演じるとのことです。
制作統括・松川博敬氏は「タイトルの『らんまん』は春爛漫の『らんまん』、そして天真爛漫の『らんまん』です」と説明し「花がらんまんと咲き誇って植物の生命力が旺盛な様子を表すとともに、主人公の万太郎くんが笑顔で明るく天真らんまんに突き進んでいくさまをイメージしました」とコメントしており、牧野富太郎の生き様をどのようにドラマ化しているのか楽しみです。