2022年3月4日(金)に小松菜奈さんと坂口健太郎さんがダブル主演の映画「余命10年」が公開されます。劇中歌には「君の名は。」「天気の子」に続き3作目の劇中歌となるRADWIMPSが担当し、「歌良すぎる」「泣ける!!」と注目を集めいています。
そこで、「余命10年」主題歌の「うるうびと」の歌詞について考察してみました。
それでは、早速見ていきましょう!!!
うるうびと1番の歌詞と意味を考察
Aメロ
本当みたいな嘘ばかり頬張り続ける世界で嘘みたいな本当ばかり抱えた君は窮屈そうに笑った出典:うるうびと/作詞作曲:野田洋次郎
20歳の茉莉(まつり)は、数万人に一人という不治の病にたおれ、余命が10年であることを知ります。笑顔でいなければ、周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない
そんなウソみたいな事実を突きつけられた中でも、本当の自分を出せない窮屈な茉莉の心情を捉えているのではないでしょうか?
元気すぎるこの身体に飽きた頃に熱が出ると何故か妙に嬉しくてさ大きな声で母のもとへと駆けた出典:うるうびと/作詞作曲:野田洋次郎
和人が小学生の時に好きだった茉莉と再会!
和人は茶道の家元に生まれ、後継ぎとしての期待を一身に背負って育ったせいで子供時代に心を壊し、それ以来実家とはうまくいっていませんでした。そのことを知った、茉莉は和人に内緒で和人の実家の体験入門茶会に行き、少し体調を崩したところを和人の母親に助けてもらいます。
その時に和人が母の下へ駆けつけたらいいのにということを意図しているのでしょう!
Bメロ
心の色形まるで違う二つの魂が混ざった時 何が起こるかな出典:うるうびと/作詞作曲:野田洋次郎
自分に残された時間が10年しかないと知った茉莉は、人生に対して一つの決め事を作ります。それは「恋愛をしない」というものでした。大好きな人が出来れば、生きたいと願うことはどうしても避けられません。恋をして誰かを大切に思い愛するということは、生きたいと願うようになり死が怖くなるということです。
その決め事を破ってまで和人のことを想うことで「何が起こるのか?」二人のこれからを暗示している描写ですね。
サビ
あといくつ心臓があれば僕は君の手を掴んでこの胸の中に攫えるだろう今や人類はこの地球を飛び出し火星を目指すなのに僕は20センチ先の君の方が遠い出典:うるうびと/作詞作曲:野田洋次郎
茉莉と和人はお互いに惹かれあっているにも関わらず、茉莉は和人のプロポーズを断ります。
茉莉の答えは、「彼女にしてくれてありがとう、さようなら」自分は必ず死に至る難病で余命宣言を受けているあことを告げ、もらった指輪を返して距離を置く決断をします。本当は近い(キスができるくらいの)距離。。。20cmの距離にいるのに近づくことができない。
そんな心理描写だと考えられます。
うるいびと2番の歌詞と意味を考察
Aメロ
小さすぎるその背中に大きすぎる運命(さだめ)背負い僕も持つよと手貸そうにもこの手すり抜け主(あるじ)のもとへと帰る出典:うるうびと/作詞作曲:野田洋次郎
数万人に一人という不治の病にかかり、余命10年であることを告げられる悲しい運命を背負った茉莉。その辛い運命を手助けし、一緒に生きていきたい和人。しかし、和人の思いは届かず、全ての運命を受け入れ一人で生きていくことを選んだ茉莉。
辛い現実を助けたい和人の手をすり抜け、茉莉のもとへ運命が帰っていく!ことを表現していますね。
Bメロ
目を離したらすぐにまたいびきをかき始める僕の 細胞起こしたのは出典:うるうびと/作詞作曲:野田洋次郎
和人が目を離したもの、、、それは、茉莉のことが好きという気持ちでしょう。小学生の時に好きという気持ちがあっても、距離が離れてしまうとその気持ちは徐々になくってしまい、いびきをかくように寝てしまいます。和人にとって茉莉は初恋の人だったので再会した時、当時の“好きという気持ち”(細胞)を茉莉を見て起こされたのですね。
サビ
あといくつ心臓があれば君にこの気持ちを過不足無く僕は伝えられるのだろう今や人類を超える知能が生まれているのに僕の言葉は渋みをただ繰り返す出典:うるうびと/作詞作曲:野田洋次郎
呼び起こされたその気持ちを伝えるためには、茉莉の寿命はあまりにも短いです。もっと一緒に同じ時間を過ごし、好きという気持ちを伝え続けたいけどこの気持ちを伝えきれない、、、人類はこんなに進歩しているのに、この気持ちを伝えるための言葉が綺麗に出てこない。
自分の気持ちを正直に伝えきることができない。和人の気持ちが痛いほどわかりますね。
Cメロ
全人類から10分ずつだけ寿命をもらい君ん中どうにか埋め込めやしないのかいそれか僕の残りの命を二等分して片っぽをあなたに渡せやしないのかいそしたらせーので来世にのれる出典:うるうびと/作詞作曲:野田洋次郎
「茉莉にもっと生きてほしい、、、一緒の時間を過ごしてほしい。そのためにもっと時間を上げたい。世界中から茉莉のために時間を集めることができないか?」
「それとも自分の時間を半分上げて同じ寿命にすれば、今世も一緒に過ごせる時間をとることができるし、同じタイミングで寿命が終わるから、来世にも同じタイミングで行くことができるね!」
そんな和人の考え、、、願望が滲み出た歌詞ですね。
うるうびと大サビの歌詞と意味を考察
大サビ
あといくつ心臓があれば僕は君の手を掴んでこの胸の中に攫えるだろう今や人類はこの地球を飛び出し火星を目指すだけど僕は20センチ先の君だけを目指すこの一つの心臓が声の限りに叫ぶよ「あなたは私がこの世界に 生きた意味でした。」出典:うるうびと/作詞作曲:野田洋次郎
最後の最後で主語が“私”に変わったことから、茉莉の言葉と解釈できます。
余命宣告を受け、残りの時間を心穏やかに過ごしたい茉莉は、何もかも諦めて生きることに執着しない日々を生きていこうと決意しましたが、和人のことを深く知り、彼のおかげで生きている喜びを感じるようになりました。
となり、「あなた(和人)は私(茉莉)がこの世界に 生きた意味でした。」と受け取ることができます。
まとめ
楽曲を手掛けた野田洋次郎さんは撮影前に脚本を読んで主題歌「うるうびと」と劇伴の一部を作り、キャストとスタッフはその音源を聴いて同じイメージを共有しながら撮影に臨んだということで、楽曲に併せて演出、撮影されたため音楽と映像のダブルパンチで感動の世界感を作っています。
今回のRADWIMPSの楽曲「うるうびと」は歌詞のひとつひとつが「余命10年」の世界観を作っていますね!
[…] で、併せて「RADWIMPS“うるうびと”歌詞の意味」も確認しておきましょう! […]